12月度中部支部研究会 【報告】
日時 : 2025年12月20日
会場 : タワーラウンジ・カシメ (名古屋TV塔3階)
■第1部
演題 : 三方よしの思想に基づく「日本的マーケティング」の実践
講師 : 田積 寿規 経営士

本発表では、短期的な利益追求に終始する従来型のマーケティング手法に対し、近江商人の哲学である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」を現代のビジネスに応用した「日本的マーケティング」の有用性について、体験形式のワークを通じて行った。
本手法の最大の特徴は、顧客との「永続的な関係性」の構築にある。欧米型のマーケティングは、データに基づいた効率的な集客や心理的トリガーの活用に長けているが、日本の老舗企業が数百年存続してきた背景には、数値化できない「徳」の積み積み重ねがある。顧客に対し、単なる商品の提供を超えた価値や「徳」を提供し続けることで、深い絆(エンゲージメント)を形成し、結果として広告に依存しない安定した集客と事業拡大を実現するものである。
実践における重要ポイントは、自社の利益だけでなく、顧客の幸福、そして社会への貢献が同時に成立するビジネスモデルであるかを常に問い直す。
そして、「顧客が誰であり、何を真に求めているか」を徹底的に深掘りする。ニーズの先にある背景や感情に寄り添うことが、絆づくりの第一歩となる。
目先の売上よりも、信頼という無形の資産を蓄積することを優先する。この信頼こそが、長期的なLTV(顧客生涯価値)を高める原動力となる。
日本的マーケティングは、成熟した現代社会において、持続可能な成長を実現するための極めて有効な戦略である。三方よしの精神を具体的な手法に落とし込むことで、事業の社会的意義と経済的合理性を両立させることが可能となる。
記:田積寿規
■第2部
演題 : Beyond Back Office Efficiency
講師 : 霜 侑樹 lowlife株式会社代表 経営士

AIとデジタル技術の進化により、バックオフィスは単なる「効率化」から「経営を支える中枢」へと進化しています。本セミナー「Beyond Back Office Efficiency」では、BPOとAIの融合がもたらす中小企業経営の新たな可能性を解説。税理士依存や属人化に陥りがちな現状を超え、リアルタイムで経営を動かす仕組みづくりを紹介しました。Lowlifeが提唱する“経営を支えるインフラとしてのBPO”の意義を共有しました。
記:霜侑樹











