日本経営士会中部支部

2022-02-01

魔法の手紙

2022/2/1配信


「儲かる会社になるヒント No.6」

テーマは「魔法の手紙」。

お客様は、ほおっておくと年に2割は減る、と言われます。

ですから、ほおっておいてはいけません。

そのためには、どんなことをしたら良いでしょうか。

今回は、その一つのヒントです。



魔法の手紙

◆ お客様から忘れられないために

お客様は、こちらからアクセスしないと、すぐに忘れられてしまいます。

ですから、お客様に「手紙を出す」ことも、忘れられない方法の一つです。

もちろん、お客様の記念日などに手紙を出すのも良いでしょう。

しかし、もう少し内容の濃いツールがあります。

それが、「ニュースレター」です。


ニュースレターとは一体何でしょうか。

これは、言わば、「お客様に定期的に発信する、自社のミニコミ誌」です。

とはいえ、このニュースレターを全部のお客様に出すには、作成の経費や時間の制約があるでしょう。

ですから、これはと思う重要なお客様に絞って届けるのが良いです。

発行期間は、一ヶ月に一回くらいが無理のないところだと思います。

それでも、少なくとも3ヶ月以上の期間をあけるべきではないですね。

◆ ニュースレターの役割

では、何のためにニュースレターを出すのでしょうか。

一つには、手紙やはがきと同じように「お客様から忘れられない」ことが、その目的になります。


もう一つは、「売上につなげる」ことです。

せっかく、「重要なお客様」にニュースレターを出すのですから、商品を購入していただくツールとしても活用するといいでしょう。

たとえば、レターの中に、「お勧めの商品」「限定販売」「期間限定」「お客様の推薦品」「購入特典」などの記事を盛り込んでおきます。

それらの商品の注文用紙を差し込んでおけば、購買につながることでしょう。


そして、まだ他にニュースレターには役目があります。

それは、「自社の活動や方向をお客様に知ってもらうと同時に、従業員にも伝える」ということです。

つまり、ニュースレターは、商品のことばかりでなく、「自社の活動内容」や、「今後の行事予定」などの紹介も含まれます。


また、「経営者の考え方」や「会社の方針」も掲載されるはずです。

ニュースレターによって、経営者の考えや会社の姿勢が明確になり、それがお客様や従業員に伝わっていきます。

このように、「ニュースレター」を出すことは、いくつもの効果があるのです。

◆ ニュースレターのスタイルと記事内容

ところで、ニュースレターには決まったスタイルがあるのでしょうか?

これには決まったスタイルがあるわけではありませんが、サイズはA4かB5が良いです。

なぜなら、お客様が後でファイルしておきやすいからです。

用紙は、コピー用紙で十分ですが、予算があればちゃんとした印刷物にしましょう。

封筒は透明のものを使えば、何が送られてきたか、お客様に一目で分かりますから親切です。


とはいえ、スタイルよりも、その中身の方が大切です。

どんな記事を書けば、より効果が上がるのでしょう。

商品や会社のこと以外に、こんな記事がお勧めです。

●「社長の失敗談」:経営者に親近感がわきます。

●「社員からの一言」:社員の写真や似顔絵入りで紹介します。

●「お客様紹介」:紹介されたお客様は嬉しいものです。

●「お客様の声」:お客様から寄せられた良い意見、悪い意見を掲載します。

●「〇〇のプロが教える商品知識」:商品についてのうんちくを語ります。

いかがでしょうか。

こうしたニュースレターを出している会社は少ないです。

ニュースレターが他社との差別化になることは間違いありません。

編集後記

ニュースレターは、発行し続けることが重要です。

社内で製作チームを作ると良いでしょう。

デジタルの時代だからこそ、ぬくもりの感じられるニュースレターは効果があります。


(文責:経営士 梅本泰則)

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