日本経営士会中部支部

2023-01-17

「やる事」計画のすすめ

2023/1/17配信


「儲かる会社になるヒント No.23」


テーマは「「やる事」計画のすすめ 」です。

年が改まり、もう新年度が始まっている会社も、年度末が迫っている会社もあるでしょう。

あなたの会社では一年の計画表を作っているでしょうか?

作っていなければ、すぐにでも作ってみましょう。



「やる事」計画のすすめ

◆ 「やる事」計画とは

ほとんどの会社は、売上計画とか、利益計画とか、経営数値に関する計画表を作っているでしょう。

今回お話しする計画は、そうではありません。

一年間の「やる事」を計画表にするのです。

つまり、売上計画や利益計画を達成するために、具体的にはどんなことをするか、という計画を立てます。

これは、会社経営にとって、とても大切な作業です。

では、この「やる事」には、どんなことがあるでしょう。

当然、会社の方針によってまちまちですが、いくつか例をあげてみます。


例えば、「販売」で言えば、

  • 新製品の販売
  • ECによる売上増加



「プロモーション」に関しては、

  • 販売キャンペーン
  • SNSの発信強化


「顧客」については、

  • 新規客の獲得
  • 既存客の訪問回数増加


といった具合です。

◆ 計画を実行するには

これらの「やる事」を縦に並べ、横の欄を週や月で区切ります。

そこに、矢印で実施時期や期間を記入するのです。

すると、やる事とそのタイミングが一目で分かります。

これで、一年間の計画表は完成です。

あとは、その表に従って実行をしていきます。

もっとも、それだけでは「やる事」計画は実行できません。

この「やる事」に数字目標を待たせることです。


例えば、

「EC売上〇〇万円達成」とか、

「新規客100社獲得」」とか、

「SNS投稿300回」とか、ですね。


そして、計画は立てるだけではいけません。

ちゃんと実行してこそ、計画の意味があります。

そのためには、計画の途中で進み具合をチェックすると良いです。

◆ 進み具合をチェックする

その進み具合をチェックするには、途中の目標を決めておきましょう。

例えば、「一年間で新規客を100社増やす」という「やる事」計画を立てたとします。

その場合、仮に、3ヵ月後の到達目標を30社とし、計画表に書き入れておきます。

6ヵ月後には50社、9ヵ月後には70社、とでもなるでしょう。

すると、今度はその目標を達成するために「やる事」が必要になってきます。

例えば、「新規客開拓コンテスト」とか、「新規客特典付与キャンペーン」とか、具体的な方法を考えます。

そして、その具体的なことを実施した後に、成果があったのか無かったのかをチェックすることです。

成果が無ければ、新たに「やる事」を付け加えたり、修正したりします。

そうしながら、計画の達成を目指します。


このように、定期的にチェックをすることは、計画の実行に必要なことです。

毎月でも構いません。3ヵ月ごとでもいいでしょう。

とにかく、出来るだけ計画の途中でチェックをすることです。

そうすれば、計画の実行がしやすくなります。

「やる事」計画で、業績を向上させましょう。

編集後記

「やる事」計画とは、いわゆる「アクションプラン」のことです。

経営計画といいながら、計数計画しか立てていない会社もあります。

具体的な行動計画を立てることで、計数計画の達成につながるでしょう。

とはいえ、「やる事」は単なる思い付きではいけません。

綿密な経営戦略があってこそ、「やる事」が決まっていきます。


(文責:経営士 梅本泰則)

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