日本経営士会中部支部

2023-02-21

工場見学を実施してみましょう

2023/2/21配信


「続・コンサルの現場 No.25」

工場見学を実施すると社内が活性化してくると言うお話です。


工場見学を実施してみましょう

◆ 工場見学をしている理由

皆さまも一度や二度、工場見学に参加した経験はあるかと思います。

特に大企業は、率先して実施しているようです。

この理由は様々ありますが、特に三つの要素があります。

①企業のPRが出来る。

②企業内の5Sなどの環境整備が出来る。

③社員のモチベーションがアップする。


最近は、HPやYouTubeなどの動画で紹介することも増えており、①はできますが②や③は、リアルの工場見学においてのみ得られるものです。

②は社内に不要なものがなくなり、定位置、定量の実践ができ3S(整理・整頓・清掃)に結び付きます。

③は自社のPRをどの様にすべきか、その説明ポイントをどうしようかと、皆で工夫をすることで、各部署ごと従業員のモチベーションが上がるのです。

◆ 工場見学には準備が要ります

しかしながら、急に工場見学はできません。

工場を見ていただくには、先ず、工場内の3S(整理・整頓・清掃)を実施していく必要があります。

次に、誰がどの部署や部分のどこを説明するのか、誰が説明するのかを決めていくのです。

更に、その説明の原稿作成とリハーサルを何度も行います。

できれば企業として、工場見学プロジェクトを組むのがよいでしょう。

◆ 工場見学は社員の育成に結びつける効果がある

A社では、工場見学の説明者を入社2年目の社員にさせています。

2年目の社員は、まだ会社のことがよく分からないことだらけです。

そこで、その社員は、工場見学の説明原稿作成に当たり、先輩や上司に何度も、色々質問をしてきます。

そうすると、自然と社内のコミュニケーションがアップしていくのです。


更に、工場見学の説明を部署毎につなげていく必要があり、他部署との連携も出来てきます。

また、工場内の3S(整理・整頓・清掃)もその2年目の社員は、現場にてリハーサルする際、不要な物やごみを発見したり、設備の汚れなどが目にとまるのです。

当然、自分でその手当をしたり、周りの人に手伝っていただくよう声がけをしていかねばなりません。

これが、更なる社内のコミュニュケーションアップになり、社員のモチベーションの高まりともなります。

この様に工場見学をすると、企業にとって社内が活性化していき良い風土に結び付いていくのです。

編集後記

コロナがようやく消滅しつつありますが、この3年間は企業にとっていつのまにか、社内コミュニュケーション不足となっていたのではないでしょうか。

今回のように、工場見学を機に社内の活性化をしてみることを推奨いたします。

また、見学者からはこんな企業だったら取引をしたいと申し出があったともお聞きするのです。是非、取組んでいただければと思います。


(文責:経営士 三品富義)

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