「インクルーシブデザイン・ワークショップ」体験会
日時 : 2025年6月21日
会場 : なごのキャンパス
司会 : 久保 博揮 氏 (一社)ダイバーシティ推進協議会代表
(株)インクルーシブデザインソリューションズ西日本支社長
「インクルーシブデザイン」とは、商品やサービスの開発プロセスから障がい者、高齢者、3歳未満児を連れたお母さん、外国人などの方々(リードユーザー)を巻き込み、新しい発想や価値を創発するデザイン思考のことです。日本ではまだ一般的ではありませんが、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどグローバル企業の多くが、社会課題解決と企業価値向上につながるイノベーション手法として、インクルーシブデザインを取り入れています。

今回は、17歳で失明し、リードユーザーでもある久保博揮氏から、ユニバーサルデザインとインクルーシブデザインの違い、インクルーシブデザインを取り入れ、10年で12億台を販売した「iPhone」の事例などのレクチャーがあり、その後、視覚障がいのあるリードユーザーと協働して、ミッション(商店街まで買い物に行き戻ってくる)を遂行するフィールドワークを行いました。ワークショップでは、フィールドワークでの課題をリードユーザーと整理し、解決策のアイデアをグループごとに寸劇にして発表。ワークショップを通し、インクルーシブデザインの発想法を体感しました。参加者からは、「健常者では感じない不自由さの解決がイノベーションの視座、視点の拡大につながると理解できた」「気づきが多く、従来にないコンサルティング手法のヒントになった」との感想が聞かれました。


ソニーグループでは2025年度中に原則すべての製品、サービスで、インクルーシブデザインを取り入れ、障がい当事者の声を反映すると宣言しています。ワークショップを継続的に実施し、すでに1000人以上の役員、社員が参加、エンタテインメント・テクノロジー&サービス分野において、「インクルーシブデザイン人材育成」を全社方針としています。インクルーシブデザインに取り組む国内企業も増えつつあり、中部支部では、今後もワークショップや研究会など、インクルーシブデザインに関する企画を検討しています。
記:江口敬一