社内を掃除することは当然だが、その仕方が問題
2022/1/18配信
「続・コンサルの現場 No.5」
中小企業の掃除についてのお話です。
社内を掃除することは当然だが、その仕方が問題
◆ 労働時間内で掃除すべき
以前は、始業前とか終業後に社内を掃除するのは、当たり前であったかと思います。
しかしながら最近は、掃除も会社の指示であれば労働時間と言う労務管理から就業時間内で実施する会社が一般的になってきたのです。
今だ、社内掃除を始業前とか始業後にサービス労働させている会社は見直された方が良いかと思います。
労働者からみれば、就業時間内であれば賃金も付きますので、掃除を仕事として捉えていただけ、熱も入れてくれるのです。
◆ 掃除は、決められた時間に一斉にするべき
掃除は概ね毎日するものですが、朝一番とか昼一番とか開始時間及びその掃除にかかる時間を10分とか15分とか決めておき、社内一斉に実施するのが望ましく思います。
そのポイントは時間内でいかに効率良くする工夫と、時間を守る習慣ができ、仕事にそれが反映することに結び付くのです。
また、掃除は一斉に取り掛かった方が、社内全員(経営者含む)が同じ仕事をしているまとまり感や、日常の仕事スキルより上下関係において、新人でも掃除スキルはほぼ同じなのでお互いに助け合いが発生し、社内コミュニュケーションアップに結び付きます。
特に社長と従業員が同じ作業をする行為は、社内の一体感が増すのです。
◆ 掃除に計画表が必要
社内掃除と言えども恐らく広範囲になり、毎日実施するとしてもいつどこをどのように誰が担当し、実行していくのか計画表を作成し、それに沿って実施していく必要があります。
そうしないと社内全体を掃除することができなく掃除されない場所が発生するのです。
机やロッカー、作業台、機械の裏側、社内の壁側など掃除が行き届きません。
年末1日の大掃除でそこらを実施すると言っていても、洩れてしまう可能性がありますしいい加減な掃除になってしまうことがあります。
特に製造業において、工作用機械などは、油漏れなどで機械故障原因となりうるのです。
◆ まとめ ◆
- 掃除は、就業時間内に実施し仕事として捉える。
- 掃除は、社内全員(経営者含む)で実施した方が社内の一体感が発生し、コミュニュケーションアップになる。
- 掃除計画書を作成し、掃除洩れが出ないようにしておく必要がある。
編集後記
社内が清掃されていない会社に、業績が良いところが有りません。例え掃除を外部業者に依頼していて清掃されているように見えても隅々まで掃除はしてくれません。
やはり社内全員で掃除をした方が、日常の仕事の規律や気付きの発生、社内コミュニュケーションアップなどに結び付かと思います。
(文責:経営士 三品富義)