社員教育方法の見直し
2022/7/5配信
「続・コンサルの現場 No.14」
会社の社員教育を効率よくしていくにはどうするかというお話です。
社員教育方法の見直し
◆ 社員教育には時間がかかる
社員があれもこれも作業や仕事ができれば、生産効率が良くなったり、改善が進み会社としてこんな嬉しいことはありません。
しかしながら、現実の中小企業は、社員教育が重要であると捉えていても、その教育に時間が費やされたり、教育するリーダーの育成に苦慮しているケースが多いかと思います。
人の教育には、知識を学ぶ教育と実践的技術を学ぶ現場教育のOJTが一般的です。
これらは、ほとんどの場合、その担当の上司が部下に教育しているのが現状となります。
しかし、上司は多忙であり、部下へ教育する内容にムラがあったり、教育の偏りがあったりし、社員教育は、非常に難しいのが現状なのです。
◆ 社員教育企画チームで推進
社員教育に、ある会社は、社員教育企画チームで推進しています。
そのチームは、社長を含めた少人数(5~6人)で構成され、社員教育計画を立て、教育資料作成から誰がどのように教育させるかを決め、実行させているのです。
それは、社員教育年間計画に沿って、作業知識を学ぶ方法、OJTを誰がどのようにするかを決め、その教育方法の良かった点、反省する点をまとめ、以後の教育方法をPDCAにて修正しながら実行しています。
◆ 教育に動画が有効的
特に最近では、OJTを動画を交えての教育が行われています。
動画は、教育される人が何度でも繰り返し見直すことが出来るメリットがあるのです。
よって、教育する人の時間効率も良くなります。
しかも、その動画ナレーションも、もはや合成音ソフトをつかえば、女性の優しい声で解説が出来るため、教育される側も理解し易いのです。
動画は今や、スマホで充分撮れますし、編集も可能となってきています。
この会社では、社員教育企画チームがそれを担っているのです。
皆様の社員の中で動画を得意分野にしている方がいるかと思います。
是非、動画による教育を試し、教育効率を見直していただけると良いでしょう。
編集後記
「多能力化していきましょう」とスローガンを挙げているケースもあるかと思いますが、人の多能力(教育)を高めていくことは容易いことでなく、それなりに時間がかかります。
しかし、この動画を社員教育に利用していけば、早く知識や作業が取得でき、時間効率や正確に学ぶ可能性が広がるのです。
これからの教育時流は、動画活用による教育になっていくかと思います。
(文責:経営士 三品富義)