年商5億円の壁を超える
2023/3/21配信
「儲かる会社になるヒント No.26」
テーマは「年商5億円の壁を超える」です。
ある程度まで企業が成長すると、売上が停滞してなかなか次の段階に進めないということがよく起こります。
それには何か原因があるはずです。今回はそのことについて考えてみます。
年商5億円の壁を超える
◆ 壁を超えるには
筆者の周りには、年商5億円前後で壁に当たっている企業が何社も見受けられます。
どうしてそんな現象が起こるのでしょうか。
おそらく、5億円の壁を超えるには、これまでとは違った考え方をしないといけないからでしょう。
そこで、企業が5億円の壁を乗り越える方法を考えてみます。
もちろん、5億円の壁を超えるにはいろいろな方法があるでしょう。
その中で、筆者は次のようなことが必要だと考えています。
- 将来の売上目標を50億円、100億円に置く
- 優秀な人材を集める
- 経営者の仕事を社員に振り分ける
- 社員主体の運営方法に変える
- 財務能力を高める
いかがでしょうか。これらを簡単にご説明します。
◆ 優秀な人材を集める
目標を50億円、100億円に置くというのは、それくらいの意欲を持つということです。
年商5億円前後で満足し、年々少しずつ増えていけば良いと思っておられる経営者には、この壁を超えることはできません。
規模を大きくしたいと真剣に考える経営者でなければ、成長は見込めないからです。
そして、その大きな目標を達成する覚悟が出来たら、長期の経営戦略を立てることになります。
例えば、年商50億にしようと思えば、新たに工場や店舗を増やす必要があるでしょう。
会社独自のブランドや商品の開発を考える必要もあるでしょう。
そうした計画を立てるには、大きく戦略を変える必要があります。
それは経営者一人で出来ることではありません。そのためには、優秀な社員が必要になります。
とはいっても、どうしたら優秀な人材を集められるでしょう。
良い方法があります。それは、経営者自らがヘッドハンターになることです。
例えば、会社にやってくるいろいろな営業マン、銀行の担当者、よく行くお店の販売員、知り合いのコンサルタント、卒業間近の学生など優秀だと思われる人をスカウトしましょう。
会社に必要だと思う人材を、自分の手で引っ張ってくるのです。
◆ 組織運営方法を変える
人材が集まったら、経営者は今まで自分がやってきた仕事を社員に振り分けます。
「戦略や計画の立案」「取引先との交渉」「支払い」「資金繰り」など、いろいろあります。
たとえ優秀な後継者がいたとしても、それら全部を引き継ぐのは難しいことです。
何人かの社員に振り分けると良いでしょう。
そうすれば、経営者はもっと大きな視点で経営を考えることが出来るようになります。
それに伴い、組織の運営方法も変えなくてはなりません。経営者が持っていた権限を社員に移します。
そして、経営者がいなくても会社が回るようにすることです。
次に大事なのが財務です。
大きく売上を増やすには、商品、設備、広告宣伝、人材への投資が必要になります。
そうなると、資金の調達やしっかりとした資金繰りが重要です。
そうした知識や能力を持った人材を加えます。
このように、5億円の壁を超えるには、今までのやり方を大きく変えることです。
その決断が出来たら、早速実行に移りましょう。
編集後記
良い人材を集めるには、経営者の持つ人脈を活かすと良いです。
そして、多くの人と出会う機会を作ることです。きっとその中にも、人材が見つかります。
儲かる会社になるためには必要なことです。
(文責:経営士 梅本泰則)