強みを経営に活かす
2021/11/23配信
「儲かる会社になるヒント No.3」
テーマは「強みを経営に活かす」です。
新型コロナの影響で、ずい分と世の中が変化しました。
この時期に、経営計画を作り直しておられる方もいるでしょう。
その際、会社の外部環境や内部環境を見直しているに違いありません。
そこで、今回は内部環境について考えたいと思います。
強みを経営に活かす
◆ 自社の強み
あなたは、ご自分の「強み」や「弱み」を分かっておられるでしょうか。
意外と自分のことは自分で分からないものです。
会社についても同じことがいえます。
経営者自身が自社のことを分かっていない、ということがあるかもしれません。
そこで、まずは社員全員で「会社の強み」を考えてみてはいかがでしょう。
「弱み」を考えるのは後にします。
「強み」が分かれば、それを会社の経営に活かすことができるからです。
そのための、いい方法があります。
社員の皆さんに一堂に集まっていただき、それぞれが感じている会社の強みを書き出していくのです。
各自書き終えたら、その中でベスト5だと思われる「強み」を選んで全員発表。
すると、こんな「強み」があげられました。
- ユニークな商品を扱っている
- 営業力のある社員が揃っている
- 加工技術力が高い
- 地域に根差している
- 立地が良い
- 社員が若いので時流にあった情報が入りやすい
- 顧客目線を大切にしている
- お客様が楽しめるプロモーションが多い
- 社内がきちんと整理されている
いろいろ「強み」がありますね。
◆ 強みの分類
続いて、皆さんから集まった「会社の強み」をいくつかの項目に分類します。
例えば、
「商品に関すること」
「販売力に関すること」
「情報発信に関すること」
「プロモーションに関すること」
「立地や設備に関すること」
のように。
分類された強みを皆さんで見ながら、さらにその中から5つ、「これだ!」と思う強みを選びます。
ここは皆さんの話し合いです。
これであなたの会社の強みが明確になるでしょう。
あとは「強み」をそれらしい表現にすればいいです。
例えば
「お客様に満足していただける商品開発力」
「親切で気持ちの良い社員の応対力」
「デジタル、アナログを問わず、お客様への情報発信力」
「楽しいプロモーションを開催する企画力」
「整理・整頓・清掃が徹底された社納風土」
というように。
◆ 強みを「約束」にする
実は、強みを決めるだけではもったいないです。
これをもっと活かしていきましょう。
例えば、この強みは「お客様へのお約束」ともなります。
- お客様に満足していただける商品開発を心がけます
- 親切で気持ちの良い応対をモットーとします
- いつもお客様に役立つ情報を提供し続けます
- お客様が楽しめる企画に力を注ぎます
- 常に整理・整頓・清掃を徹底します
のように。
そして、これらを「当社の5つのお約束」として社内に掲げるのです。
会社の強みを皆さんが意識をすることで会社の発展につながります。
さらに、このお約束を会社の外に向けても伝えることです。
ホームページ、SNS、DM、チラシなど、お客様が目にするモノには、このお約束を書いておきます。
お客様からの信頼が増すはずです。
いずれにしても、「強み」を社員が共有したり、「お客さまへのお約束」を明確にしている会社は多くありません。
これが他社との差にもつながります。
コロナ下に、会社の強みを再確認して、さらなる躍進につなげましょう。
編集後記
会社の強みを「お客様に聞く」という方法もあります。
「どうして当社の製品を選ばれたのでしょうか」
「どうして当社との取引を続けられているのでしょうか」
といった質問をすることで、思いがけない「強み」が発見できることもあります。
(文責:経営士 梅本泰則)