日本経営士会中部支部

2020-01-21

成功するには原因がある

2020/1/21配信


「コンサルの現場 No.1」

最初の事例は、全くの業界素人の若い女性が事業を立ち上げ、成功したお話です。

携わったコンサルタントは、どんなサポートをしたのでしょうか。


成功するには原因がある

◆ 出会い

ある女性起業家の成功物語です。

それは、数年前の12月でした。

セミナーに参加した私の隣に30代前半とおぼしき女性Aさんが座られました。

自己紹介をすると、Aさんは「近々、ゴルフのネットショップを開きたい」とのこと。

話ははずんで、私が出店のお手伝いをすることになりました。

◆ 仕入先開拓に奔走

ただし、Aさんは業界の経験も商売の経験もありません。

そこで、まず事業計画書を作り始め、2月には完成しました。

それをもってメーカーさん、問屋さんに交渉に行きます。

ところがどの会社も全く相手にしてくれません。

そこでへこたれないのがAさん。

西へ東へ、取引先を求めて奔走を続けます。

その甲斐あって、何とか商品をかき集めることが出来たのです。

◆ 驚きのオープン

とうとう4月にオープンしました。

Aさんは商品が売れるかどうか不安でした。

ところがビックリするようなことが起こります。

オープン初日から、お客が殺到したのです。

用意をした商品がどんどんと無くなって行きます。

急いで追加で仕入れをすると、それも右から左です。

そんな驚きのオープンから3年、Aさんのショップは年間目標の売上1億円を達成することが出来ました!

凄いですね。

◆ 成功の要因

このお店の成功の要因は何だったのでしょうか?

  • 明確な目標を持ったこと
  • 時間をかけて優れた事業計画書を作ったこと
  • 顧客ターゲットを明確にしたこと
  • 自分の目に適った商品だけを販売したこと
  • サイトでの商品の見せ方に工夫をしたこと
  • お客様との会話を大切にしたこと

このようなことではないかと思います。

それにしても、このショップの立ち上げにかかわれた私は幸いでした。

一方、最初に取引を断ったメーカーさんや問屋さんは、見る目がありませんでしたね。

編集後記

今回のコンサルの現場のポイントは「事業計画書の作成」にあります。

作成に当たって、まず3年後の売上1億円という「明確な目標」を立てました。

そこから「事業計画書作成手順」に沿って、一つづつ課題を整理していきます。

きっと頭を抱える場面もあったでしょう。

しかし、「事業計画書」によって、するべきことがはっきりとしました。

「事業計画書の作成法」を知らない経営者には、コンサルタントの存在が必要ですね。

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