日本経営士会中部支部

2022-12-06

ファンクラブの勧め

2022/12/6配信


「儲かる会社になるヒント No.21」

テーマは「ファンクラブの勧め」です。

会社のサービスが悪ければ、お客様は離れていきます。

逆に、良いサービスが提供できれば、優良顧客が増えることでしょう。

そのための良い方法を一つ紹介します。


ファンクラブの勧め

◆ お客様を囲い込む

あなたの会社には、たくさんのお客様がいます。

このお客様たちを会社にひきつけておくことが大切です。

その方法は、いろいろあります。

例えば、

  • お客様の記念日にお祝いのカードを届ける
  • ニュースレターを定期的に発行し続ける
  • お客様をランク分けして、それぞれに特典を与える


といったことです。


そして、「ファンクラブを作る」というのも、その一つです。

いったい、誰のファンクラブでしょうか。

それは、あなたの会社のファンクラブです。

お客様の中で、特にひいきにしてくれるお客様を「ファンクラブ」の会員とします。

「ファンクラブ」の会員は、他のお客様とは格段に違ったサービスが受けられることに。

ですから、「ファンクラブ」の会員になると、お客様はますます会社のファンになります。

いわば、「ファンクラブ」は、お客様を囲い込む仕組です。

◆ ファンクラブの会員特典

この「ファンクラブ」には、何か良い名前をつけるといいですね。

「○○メンバーシップ」とか、「△△△会」とか。

そして、「ファンクラブ」に入会すると、オシャレなメンバーズカードが貰えます。

メンバーには数々の企画や特典の案内がされます。

この企画や特典が、「ファンクラブ」運営の最も重要なポイントです。

通常のお客様とは大きな差を感じてもらう必要があります。

例えばこんなことです。

  • 特別に企画した商品を、メンバーだけが購入できる
  • 有名企業を訪問し、社長と対談ができる
  • 会社主催のイベントに優先的に参加できる
  • 新製品開発に参加できる
  • 海外の展示会に招待される


いかがでしょうか?

メンバーでなければ受けることの出来ない、魅力的な企画や特典を考えてください。

企画や特典が良ければ、「ファンクラブ」に入会するお客様は増えるでしょう。

そして、特別なお客様として、一層あなたの会社の得意客になることは間違いありません。

◆ ファンクラブの運営

ただし、このような「ファンクラブ」の運営は、とても手間隙がかかります。

そして、それなりのコストがかかります。

その点を理解しておかないと、続きません。

費用も含めて計画的に実行することが大切です。


一方で、こうした「ファンクラブ」の運営は、多くの会社が実行していません。

それだけに、会社の差別化につながります。

ぜひ、「ファンクラブ」の運営を会社全体で楽しんでください。

なお、付け加えますと、「ファンクラブ」を作っても、すぐに業績が上がるわけではありません。

会社の「強力なファン」を作って、長い眼で効果を出そうとするものです。

その点をはずすことなく、チャレンジをしていきましょう。

編集後記

「ファンクラブ」は、製造業でも、小売業でも、サービス業でもできる方法です。

特典や企画の内容は、お客様の立場になって考えるとアイデアが出てきます。

絶対に手に入れたいと思うような特典だといいですね。


(文責:経営士 梅本泰則)

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