日本経営士会中部支部

2021-11-02

売れない理由

2021/11/2配信


「儲かる会社になるヒント No.2」

テーマは「売れない理由」です。

商品やサービスが売れなければ、業績が悪くなります。

売れない原因はどこにあるのでしょう。

それが分かれば、業績は良くなるはずです。


売れない理由

◆ よくある売れない理由

商品が売れなくなった、といって嘆いている経営者がいます。

どうして売れなくなったのでしょう。原因はいろいろありそうです。

中には、売れない理由を並び立てる人もいます。

  • もろにコロナ禍をかぶった
  • 天候が不順だった
  • 世間の景気が悪く、消費者が金を使わなくなった
  • 人口が減ってしまった
  • 競合店に客を取られた

などなど。


言いたい気持ちはよく分かります。

でも、これらのことだけが売れない理由なのでしょうか。

売れない理由を、天候や景気、人口、競合、流行などに求めても、問題は解決しません。

なぜなら、自然現象や経済動向、世の流れや変化は、あなたの会社がコントロールできるものではないからです。

そして、この条件はどの会社も同じ。

それでも、業績の良い会社はたくさんあります。

◆ 自社にある売れない理由

ということは、他にもまだ売れない理由がありそうです。

例えば、こんなことが考えられます。

  • 競合企業と比べて“強み”がない
  • 商品がお客様の求めているものと違う
  • 新鮮な商品が少ない
  • 多くのお客様に買っていただく工夫や努力をしていない
  • 会社のサービスに満足してもらっていない
  • 従業員の教育に力をいれていない
  • 従業員にやる気がない

ちょっと考えただけでも、いろいろ出てきます。

そして、よく見ると、これらの理由は全部会社の中の問題です。


そうなんです。

商品が売れないのは、天候や景気など会社の外のことだけが原因ではありません。

会社の中にも原因があるのです。

長年経営を続けていると、こうしたことが見えなくなってしまうこともあります。


しかし、安心してください。

これらの原因は、自社でコントロールできることばかりです。

◆ 売上を上げるヒント

ということは、自社の中の売れない原因を探し出して、それを改善したほうが、売上を上げる早道のようです。

どうすればいいでしょう。


そのためには、

  1. 会社が目指すお客様のイメージを、もう一度しっかり決めて、販売先や販売方法を見直す。
  2. ホームページなどで、「どの会社よりも親切で丁寧な姿勢が売りです」とか、「アフターフォローは万全です」とか、お店の強みを訴える。
  3. SNSやメルマガ、ブログ、DMなどを使って、自社のことを伝える。
  4. 従業員向けの研修や勉強会を開催し、接客技術や知識の向上を図る。
  5. 表彰制度や社内コミュニケーションを良くする仕組を作って、従業員のやる気を引き出す。

というようなことが考えられます。


つまり、「販売ターゲットを明確にし」「提供する商品やサービスを差別化し」「販売する方法を決める」ということです。

自社でコントロールできることを一つずつ丁寧に改善・実行していけば、売上があがります。

決して、天候や景気のせいばかりにしなくて済むのです。

もちろん、全部を一度にやらなくても大丈夫です。

計画を立てて、順番に実行していきましょう。

編集後記

世の中の動きを見ることは大切なことです。

そこにチャンスが隠れています。

その一方で、会社の中に目を向けることも重要です。

そこにリスクが潜んでいます。

そして、それをチャンスに変えることができます。

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