ビジネスで成功する人としない人との違いはどこにあるか
2022/10/25配信
「儲かる会社になるヒント No.19」
テーマは「 ビジネスで成功する人としない人との違いはどこにあるか」です。
経営をするには、それなりのノウハウが必要です。
しかし、ノウハウだけではうまく行きません。
経営者の心の持ち方や仕事への向き合い方も重要です。
ビジネスで成功する人としない人との違いはどこにあるか
◆ プロ野球で成功する選手と、そうでない選手
ビジネスで成功する人としない人がいます。
しかも、能力があるのに成功しない人がいます。
それは運によるものでしょうか。それとも何か原因があるのでしょうか。
スポーツライターの元永和宏氏が面白いことを言っています。
プロ野球の世界にも、成功する選手とそうでない選手がいますが、活躍をする選手には特徴があるそうです。
元永氏は、プロで活躍をしている選手は
- 人のアドバイスに耳をかたむける
- 自分の頭で考えて自分で行動する
- ヘタな自分から逃げず、失敗を乗り越えられる
といった特徴があると言います。
よく分かりますね。
多くの選手は壁にあたります。
問題は、そこからの考え方や行動が重要だと訴えているのでしょう。
◆ 壁を乗り越えるには
これは、ビジネスの世界でも同じことが言えます。
東大や一流大学を卒業して一流企業に入ったとしましょう。
その人たちの多くは、それまで大きな挫折をしないで生きてきました。
ところが、一流企業に入ると、周りは優秀な人ばかりです。
ドラフト指名を受けた選手と同じ状態でしょう。
その中で力を発揮していかなくてはなりません。
しかし、学生のころと違って、うまくいかないことばかり。
仕事の壁に当たってしまいます。
今まで、挫折をしたことのない人にとってはとてもつらい経験です。
プロ野球の世界でもドラフト1位の選手が活躍できないのは、「失敗をしたことのない人は、壁にぶち当たった時に意外にもろい」からだと元永氏は言っています。
その壁を乗り越えるには、さきほどあげたように
- 人のアドバイスを聴く(=素直になる)
- 自分で考えて行動する(=勉強努力する)
- 失敗から逃げない(=前向きな気持ちを持つ)
ということが必要なのではないでしょうか。
◆ 経営者が壁を破るには
これは、企業経営者にも同じことが言える気がします。
私は経営者の方とお話をする機会が多いですが、その方たちは自分の経営に自信をもっておられる方がほとんどです。
特に、年配の経営者の方にそうした傾向がみられます。
それなりに苦労もされたとは思いますが、ビジネスが成功しているからです。
ところが、その方たちも最近では何となく様子が違ってきています。
どことなく不安そうです。
いろいろと話を聞いてみますと、世の中の変化が速すぎてついていけないとおっしゃいます。
とりわけ、インターネットやITの世界は悩みの種のようです。
そんな時、私はインターネットの活用法や、今までやってこなかった顧客獲得法についてお話しすることがあります。
しかし、私の提案を素直に実行していただける経営者はわずかです。
成功をしてきているのだから今までのやり方が正しいと思っておられます。
実は、ここが壁なのではないでしょうか。
素直にならなければ、その壁は破れません。
そして、さらに勉強をして自分なりの方向性や戦略を考えることも必要です。
今、多くの経営者がそんな壁に当たっている気がしてなりません。
編集後記
今回あげた成功のための3つの要素のうち、とりわけ「素直になる」ことが難しいです。
自分に自信がなければ、経営者にはならないでしょう。
その自信が「素直さ」を遠ざけてしまいます。
よくよく心したいものです。
(文責:経営士 梅本泰則)