経営理念で業績アップ
2022/12/27配信
「儲かる会社になるヒント No.22」
テーマは「経営理念で業績アップ」です。
中小企業の多くが、経営理念を持っていません。
無くても経営ができていますし、考えるのも面倒だからでしょう。
しかし、いつまでもそんなことではいけません。
経営理念で業績アップ
◆ 会社の存在意義
しっかりとした経営理念のある会社とそうでない会社とでは、業績に大きな差が出ます。
経営理念とは、どんなものなのでしょうか?
一言でいうと、それは「何のために経営をするか」ということを明らかにしたものです。
また、経営者が「経営をするうえで大事だと思っていることは何か」とか、
「どんな方向に進んで行くべきか」ということを表現したものです。
そして、経営理念は、経営者自身の人生観に通じるものです。
それを前提に、経営理念に盛り込むと良い要素を3つ挙げてみましょう。
それは、「存在意義」「経営姿勢」「行動規範」です。
ちょっと堅苦しい用語ですが、
「存在意義」とは、この会社が世の中で必要とされていることは何か、ということです。
例えば、
「高品質な製品を、できるだけ多くの人に適正な価格で提供する」
というようなことです。
「だから、この会社は必要だ」というポイントを考えます。
◆ 経営姿勢と行動規範
次に、「経営姿勢」とは、どのように会社の運営をしていくか、ということです。
例えば、「顧客満足を第一に考え、その最大化を図る」とか、
「他社とは違った独自性の追求をする」とか、
「従業員には、公正な評価と処遇をする」といったことです。
まさに、経営者の経営に対する考え方です。
3つ目の「行動規範」とは、
会社を運営する上で、経営者や従業員がふだんから心がけることを表します。
例えば、「創意工夫を重んじる」とか、
「お客様に対して、感謝の気持ちを持ち続ける」といったことです。
経営理念は、この3つの要素を組み合わせて、
経営者自身の言葉で作るといいものが出来ます。
◆ 伸びる会社の共通点
そして、伸びる会社の経営理念には共通点があるようです。
どんな共通点かというと、
- 社会貢献という考え方がある
- 人間中心に考えている
- 進歩や革新を大切にしている
ということです。
「社会貢献」というのは、先の「存在意義」にも関わっています。
社会に対してどんな貢献をしていくか、ということを意識している会社が業績を伸ばしています。
「人間中心」ということは、会社の一人ひとりが社会貢献を通じて、
自分を成長させていくのが会社の役割だ、という考え方です。
従業員を大事にする会社も業績を伸ばしています。
「進歩・革新」とは、いつも前進とか改善とか、積極的な姿勢を持っていることです。
現状に甘えることなく、目標を持って実現に取り組むことが業績に現れます。
いかがでしょうか?
経営理念に盛り込む3つの要素と考え方をもとに作られると、
会社が成長することは間違いありません。
いずれにしても、理念作りは本当に難しい仕事です。
このあたりで、もう一度とことん考えぬいて見直していきましょう。
編集後記
今回は、少し固い話でしたね。
経営理念があっても、それを活かしていない会社も多いです。
作っただけで終わってしまっています。
経営者が理念を語り続けてこそ、作った意味があるというものです。
(文責:経営士 梅本泰則)